我が家には毎日０時になるとカチャカチャと日付が切り替わる時計がある。先ほど居間でテレビを見ていて時計がいつもより長く音を立てているので何かなと思い見てみると、時計は必死にカレンダーをめくり、自慢げに３月１日を表示していた。
「２月から新連載」ということにして頂きながらなかなか筆が進まず、とうとうその２月も終わってしまったのか、とやるせない気持ちになっていたがしばらくして今年は閏年だと気付き、どうしても今日中、２月中には何か書かなくては、とこうしてパソコンに向かっている。
とはいえまだ何をどう書いていいのか頭の中はまとまっていない。今日は朝が早かったのでそろそろ眠い。明日も朝が早い。こういう時にがんばってもいいものは生まれない。そう、きっとそうだ。２月はまだ２２時間４０分も残っているではないか。今はゆっくり休んで明日に備えよう。寒くて手もかじかんできた。今夜は雪が降るらしい。私は新潟の人なので、朝東京の街にうっすらと積もった雪を眺めたらきっといい構想が浮かぶに違いない。あの霜のような雪を踏みしめる音を聞いたらアイディアが溢れ出すに違いない。
そうと決まればこうしては居られない、早くお風呂に入って寝なくっちゃ！
…つづく
